サウジアラビア国内の証券取引所に上場している同国営石油会社サウジアラムコの株価が8日、前営業日比約9%下落し30リヤル(約830円)で取引を終えた。公開価格の32リヤルを下回ったのは2019年12月の新規株式公開以来初めて。
サウジなど石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアをはじめとした非加盟国による原油協調減産を巡る協議が6日に決裂。原油安が加速して収益が圧迫されるとの懸念が広まった。
サウジの取引所は金、土曜が休場のため8日から再開。アラムコ株は取引開始直後から急落し、一時29・9リヤルまで下落した。サウジ政府は脱石油依存に向けた改革資金を得るため、アラムコ株の国外上場を目指しているが、実現に向けたハードルは高くなった。(共同)