もう後がない日本財政の真実 『連続ドラマW オペレーションZ~日本破滅、待ったなし~』が描く、いまそこにある危機

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 「遠い財政再建」「膨らむ社会保障費」「基礎的財政収支の黒字化先送り」━日本の財政状況の悪化を伝えるニュースは日々あとを絶たない。このまま手を打たず、財政破綻(デフォルト)に至ったら何が起きるのか。この問いに真正面から切り込んだ作家・真山仁の人気小説がWOWOWで初めてドラマ化される。3月15日日曜にスタートする草刈正雄主演の『連続ドラマW オペレーションZ~日本破滅、待ったなし~』だ。放送を目前に控え、名シーンとともに実際の財政データを検証し、日本に迫る危機を考える。

1兆円もの国債が市場にあふれるぞ!

《物語は日本トップの保険会社、帝国生命の取り付け騒ぎから始まる。副総理を務める江島隆盛(草刈)は秘書官とともに執務室で対応に追われる》

秘書官「保険の解約は全国の帝国生命で起きています!」

江島「そんなことより!帝国生命はどう乗り切るつもりだ!」

秘書官「保有する国債10年物を1兆円分、野島証券に売るつもりだったようです」

江島「だった?」

秘書官「野島は断ったそうです」

江島「なッ、まずいじゃないか!このままだと、1兆円もの日本国債が市場にあふれるぞ!」


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 政府が国家予算を編成する際に、税収で賄いきれない歳入の不足を補うのが国債という借金だ。例えば、政府が昨年12月に閣議決定した2020年度予算案は一般会計総額102兆6580億円のうち、税収は約63兆5000億円と6割にとどまる。このため政府は32兆円以上の国債を発行し、資金を調達する。

 政府は公共事業費に充てる建設国債に加え、いわゆる赤字国債を1975年度からほぼ毎年発行し、国の長期債務残高は2020年度末で906兆円程度に膨らむ見込み。国債市場は現在、大規模な金融緩和策を採る日銀が年80兆円をめどに買い越して実質的に支えている状況だ。しかし、もし国内外の金融機関が保有する大量の国債を売りに出したら…


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《慶政大ではTシャツにジャケット、ジーパンというラフな格好の宮城慧准教授(宅間孝行)が授業を行っている》

宮城「日本の国債が大量に売れ残るって、つまりどういうこと?」

男子学生「日本から借金を返してもらう権利、それが、大量に売れ残るってことです」

宮城「つまり日本は借金を踏み倒す国になるかもしれないと世界中に広まるってことだ。結果どうなる?」

男子学生「国債が、暴落します」

宮城「うん、で?それだけ?」

女子学生「国債、株式、円の三重暴落が起きます」

宮城「悪循環の中、いずれ日本は財政破綻し、ついに『デフォルト』だ!」

ハイパーインフレーション

 国債が大量に売られれば価格が下がる一方、金利が上昇する。政府は20年度予算で、利払いに当たる国債費を23兆3000億円計上しているが、この金額が将来的に膨らみ、財政をより圧迫する。結果、警察や消防など行政サービスから年金まで幅広い歳出の削減が避けられない。


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 また、金利上昇で企業はお金を借りにくくなり、業績悪化の恐れから株安につながる。国の信用が失われることで円が売られ、円安になれば、ガソリンなど輸入品の価格が高騰し、日々の生活にも影響が及ぶ。行きつく先は、円の価値が下落し物価が高騰するハイパーインフレーションだ。

 作中に登場するSF作家、桃地実(堀内正美)が「デフォルトが起きたこの国の末路」として執筆する小説『デフォルトピア』が描く姿が象徴的だ。

《救急病院の夜間受付。財務官僚の大須が泣いている息子を抱いて駆けつける》

受付係「申し訳ないんですが、この保険証はもう使えません」

 「おなか痛い、痛い」と泣く息子。

受付係「国が破綻したんです、公務員が加盟している共済組合の保険証はもう一切使えません。何か、生保で医療保険に入っていませんか」

大須「学資保険ぐらいしか入ってません」

受付係「ではすべて現金での支払いになりますが、大丈夫で━」

大須「何とかしますから、早く治療してください!」

受付係「もし盲腸なら、最終的に540万ほど必要になります」

大須「は!?入院費入れても、せいぜい40万円程度だろ!」

受付係「それはハイパーインフレになる前です、今日の費用は540万円です!」

 ドラマが示すような絶望的な未来を回避するため、政府は財政再建に取り組んでいる。代表的なのが消費税率の引き上げだ。消費税は1%の引き上げで、約2兆8000億円の増収効果があるといわれる。

 税率は長らく5%だったが、社会保障と税の一体改革を目指して14年4月に8%、そして昨年10月に10%に引き上げられた。だが、1%分は子育て支援や医療、介護に、ほかの4%分は社会保障の安定財源と使途は決まっている。

 財政の健全化を進めるには歳入増のみならず、歳出の削減が不可欠だ。

 ドラマでは総理に就任した江島が、破綻回避に立ち上がる。信頼を置く財務官僚の周防篤志(溝端淳平)や中小路流美(高橋メアリージュン)ら精鋭を招集し、驚きの策をぶち上げる。

《官邸の地下1階談話室に集められた周防や流美らの前に江島が現れ、あるミッションを告げる》

江島「一般会計は110兆円に迫り、一方の税収は50兆円を切りそうです。この状況をどんな風に理解していますか」

周防「莫大(ばくだい)な借金があるのに500万の年収で、年1000万円使う暮らしがやめられない人」

江島「その通りだ。本気で国家再建するなら2、3割の歳出削減なんてレベルじゃだめだ」

 「日本政府は、再来年度予算で歳出を半分にする!」

周防「は、半分!?」

流美「無理です!総理、いくら何でも乱暴です!」

江島「そうだこれは、非常識で野蛮な改革だ」

 愕然(がくぜん)とする周防や流美らに対し、江島は続ける。

江島「オペレーションZ。私はこの改革をそう名付ける。Z、もう後がない、という意味だ」

 歳出半減という劇薬に動き出す政権内の抵抗や省庁間の争い、地方自治体の現状、そして官僚たちの奮闘━果たしてオペレーションZは成功するのか。日本の危機を直視し、真摯(しんし)に立ち向かうチームの姿にいちるの望みを託したくなった。

「連続ドラマW オペレーションZ ~日本破滅、待ったなし~」3月15日(日)よりスタート(全6話)[第1話無料放送]

提供:WOWOW

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