新型コロナウイルスの感染拡大による休校措置を受け、各出版社が学習漫画「日本の歴史」の電子版を期間限定で無料公開している。
小学館は11日、「学習まんが 少年少女日本の歴史」(全24巻)を、同シリーズの特設サイトで無料公開した。期間は4月12日まで。小学館版は昭和56年の刊行以来、増補改訂を経て37年にわたり広く親しまれている。同社によると、今年に入り累計2020万部を突破するなど、「日本で最も売れている学習まんが」だという。
集英社も12日、「学習まんが 日本の歴史」(全20巻)のうち、8巻までに当たる100話分を同社の漫画アプリ「マンガMee」で無料公開。配信期間は18日までで、卑弥呼が登場する古代から戦国時代までが対象範囲。
集英社版は平成28年に刊行。同社によると、近現代史を充実させた構成になっているという。1巻の表紙を「NARUTO-ナルト-」作者の岸本斉史さん、2巻の表紙を「ジョジョの奇妙な冒険」作者の荒木飛呂彦さんが手掛けるなど、表紙に人気漫画家のイラストを掲載しているのも特徴だ。
このほか、KADOKAWAが「まんが学習シリーズ 日本の歴史」(全15巻)のうち、平安時代前期までを扱う3巻までを同社の児童書サイト「ヨメルバ」で無料配信中。織田信長やクレオパトラ、エジソンらの「まんが人物伝」7冊なども読める。4月5日まで。