静岡県菊川市でブラジル人夫婦が刃物で刺され殺傷された事件で、殺害された夫の派遣社員、デ・ソウザ・マルコスさん(44)=同市=と、殺人容疑で逮捕された派遣社員、山口正文容疑者(64)=同県御前崎市=について、複数の同僚が「作業中の態度を巡り口論になっていた」と証言していることが12日、捜査関係者への取材で分かった。
菊川署捜査本部は、作業中の2人のトラブルが事件の動機になった可能性もあるとみて調べている。
捜査本部によると、マルコスさんと山口容疑者は、同県牧之原市の工場の同じセクションで働く同僚だった。捜査本部は12日、山口容疑者を送検した。
山口容疑者は2月17日夜にマルコスさん宅前で、マルコスさんと妻のタカハシ・デ・ソウザ・クリスチアーネ・マリさん(43)を刃物で刺すなどし、マルコスさんを死亡させ、マリさんに軽傷を負わせたとして、3月10日に逮捕された。