大阪市立小学校5年の女子児童(11)が昨年9月、「学校で死ねって言われた」などいじめ被害をうかがわせるメモを残して自殺していたことが12日、分かった。女児の両親が同日、市役所で記者会見し、「学校側はきちんと調べてほしい」と訴えた。
両親によると、女児は昨年9月24日に「学校を休みたい」と母親に告げて学校を欠席。同日午後、自宅マンションの高層階から飛び降りて亡くなった。母親はこの日朝、女児の勉強机に置かれたメモに気付き、担任に知らせたが、担任は校長ら管理職に報告していなかったという。
女児の自殺を受けて学校側は同級生にアンケートや聞き取り調査を実施し、「いじめがあったとは断定できない」と判断。今年1月に両親に説明し、市の外部機関である第三者委員会による調査を勧めたが、両親は外部からの聞き取りが他の児童への負担になるなどとして応じていない。
市教委も12日に記者会見し、専門家の助言を受けつつ学校内の調査を継続するとした。