13日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は前日比1985・00ドル高の2万3185・62ドルと急反発して終えた。上げ幅は過去最大。トランプ米大統領が国家非常事態を宣言したことで、新型コロナウイルス感染症対策の進展期待が高まり買いが膨らんだ。
週間では、2600ドル余り下落。前日に1987年の「ブラックマンデー(暗黒の月曜日)」以来の大暴落となるなど、5日続けて1000ドルを超えて乱高下した。欧州から米国への入国制限が決まり、学校閉鎖や大規模な催しの中止も広がっている。経済活動の急激な収縮は不可避で、相場の底入れは見通せない。
13日は米景気刺激策の実現を見込んだ買いが先行した。トランプ氏と今月初めに会談したブラジルのボルソナロ大統領の感染が確認されたと報じられ、一時は上げ幅が急速に縮小。ボルソナロ氏が否定して持ち直した。
ハイテク株主体のナスダック総合指数は673・08ポイント高の7874・88。債券市場では安全資産とされる米国債が売られ金利が上昇した。(共同)