関西電力の森本孝新社長と岩根茂樹前社長による14日夜の会見は、質疑応答に入ると報告書への受け止めや関電の対応を問う声が相次いだ。
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--企業風土そのものを批判、指摘されたことへの受け止めは
森本「たいへん厳しいご指摘を受けたと受け止めている。コンプライアンスの視点、根底から変えていく。再発を防止し、信頼回復していきたい」
--森(詳介)相談役の辞任は報告書を受けてか、本人からの申し出か
岩根「森相談役から報告書を受ける前に本人からこの事態を真摯に受け止め辞任したいと申し出があった」
--会長選定の方向性は? 一部報道で榊原(定征)氏の名前も出ているが…
森本「何も決定はない。第三者委員会提言を踏まえ、人事報酬等諮問委員会で決めてまいりたい」
--工事発注に関して、「便宜供与はない」としていたが、報告書でくつがえされた。受け止めは
岩根「発注プロセス、価格は適正と報告していたが、個々の工事について調べた。全体的な金品の流れと工事の発注の関連についても指摘いただいている真摯に受け止める」
--森本新社長は昨年、関電が開いた利益供与問題を扱う研修会に参加していた。その場で異議をなぜ唱えなかったのか
森本「再発防止をする昨年の研修には出席しており、事象の一部を知るきっかけ。(一連の問題を)取締役会に報告しなかったこと、会社としても個人としても反省している。今後二度と起きないよう再発防止に努めていく」
--社長人事の決定プロセスについて聞きたい。十分な議論が尽くされたのか
岩根「昨年10月に辞任を発表して以来、社外取締役も含めて議論を始めた。人事報酬等委員会を発足し、個別に面談してもらっている。かなり次の社長のイメージ像が出てきた中で、全員一致して森本新社長(を選んだ)と聞いている」