同意書得ずに学生から採血 山形大元教授が停職3カ月

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「工学部全体で国の倫理指針への理解が不足していた」と謝罪する山形大学の久保田功副学長(中央)ら=16日、山形市(柏崎幸三撮影)

「工学部全体で国の倫理指針への理解が不足していた」と謝罪する山形大学の久保田功副学長(中央)ら=16日、山形市(柏崎幸三撮影)

 山形大学の50代の元男性特任教授が国の倫理指針に反し、大学院生らから事前の同意を得ずに採血していた問題で、同大は16日、男性特任教授を停職3カ月相当、研究を審査する同大工学部の60代工学部長をけん責処分にしたと発表した。

 同大によれば、元教授は平成24年ごろから27年まで、人工血管の開発に利用するため、研究室の大学院生や共同研究者27人から145回以上にわたり採血を指示。事前に被採血者から文書で同意書を得て行う当時の国の倫理指針にもかかわらず、口頭でのみ説明していた。

 30年4月に問題が発覚。元教授は当初、大学へは「同意書は集めた」と報告していたが、27年2月以降にさかのぼり大学院生らから同意書を集めていた。この点について、同大の久保田功副学長は「発覚後に同意書を集めたことが問題。組織として指示をしたかは問題ではないと思う」と述べ、今後も調査をしない考えを示した。

 工学部長のけん責処分の理由については、工学部の倫理委員会の委員が学内の教員のみで構成されるなど「工学部全体で倫理指針への理解が不十分で、研究機関の長として責務を果たしていない」(久保田副学長)と説明した。

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