日本銀行が16日に前倒しして開いた金融政策決定会合で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う金融市場や経済の安定化に向け資産買い入れ増加などを決めた。これを受け、16日午後の東京株式市場で、日経平均株価は一時プラスに転じた。上げ幅は直後に300円超まで拡大したが、その後は下げ幅を急速に縮小する場面もあり、神経質な展開が続いている。
日銀はこの日、上場投資信託(ETF)の年間購入目標を12兆円、不動産投資信託(REIT)は1800億円にそれぞれ倍増させることを決めた。マイナス金利政策の深掘りは見送った。
黒田東彦総裁は午後4時から記者会見を開く。市場関係者は黒田総裁の説明に注目している。