トランプ氏「ハッピーだ」 FRBのゼロ金利をほめちぎる





米ホワイトハウスで、記者会見するトランプ大統領=15日、ワシントン(ゲッティ=共同)

 【ワシントン=塩原永久】トランプ米大統領は15日、米連邦準備制度理事会(FRB)が緊急利下げを決めたことについて「とてもハッピーだ」と述べた。トランプ氏は、米国の金利が日欧より高いとして、FRBに繰り返し不満をぶつけてきたが、この日は「FRBの対応を祝福したい」とほめちぎった。

 トランプ氏は新型コロナウイルスの対策チームの会見冒頭、「つい先ほど素晴らしいことが起きた」とFRBの決定に言及。ゼロ金利政策と量的緩和を決めたことについて「大きな一歩だ」と語った。

 トランプ氏は前日の記者会見で、FRBのパウエル議長を「解任する権限がある」と話し、大統領権限で少なくともパウエル氏の議長職を解くことができるとの持論を述べていた。

 トランプ氏の度重なる利下げ要求を受け、すでに金融市場では、FRBが政策金利を近くゼロにするとの観測が強まっていた。外堀を埋められたFRBが“満額回答”で応じた形だが、パウエル氏は15日の利下げ決定後、「財政的な対応が死活的に重要だ」と指摘。今後はトランプ政権や議会の経済対策が、新型コロナ危機の克服で問われているとの認識をにじませた。



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