米ニューヨーク市のデブラシオ市長は17日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、外出禁止令の施行を検討していると明らかにした。48時間以内に決断する見通しだと述べ、市民に準備を求めた。既に西部サンフランシスコ市などが実施しているが、米最大都市ニューヨーク市が踏み切れば、経済活動や市民生活に大きな影響が出そうだ。
米主要メディアは17日、米国内の新型コロナウイルス感染者が5千人を超えたと報じた。デブラシオ氏によると、ニューヨーク市では17日時点で814人の感染者が確認されている。
ニューヨーク・タイムズ紙電子版の独自集計によると、死者は100人に迫り、全米50州のうち、感染者が確認されていないのは南部ウェストバージニア州だけとなっている。
感染が急拡大する米国では、トランプ大統領が13日に国家非常事態を宣言。16日には10人を超える集会のほか、レストランやバーなどでの外食などの自粛を国民に呼び掛ける行動指針を発表するなど、生活への影響が広がっている。(共同)