【シネマプレビュー】「21世紀の資本」

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 世界35カ国で翻訳された大ベストセラー経済書「21世紀の資本」の原作者トマ・ピケティが自ら監修、出演。700ページを超える原作を前に尻込みした人には待望の映画化。21世紀は、ピケティが説く「資本主義は成熟すると中間層が少なくなり不平等になる」方向に向かっている事実を改めて突き付けられる。

 「二都物語」「ウォール街」などの映画シーンを織り込みながら、フランス革命やリーマン・ショックなど社会を混沌(こんとん)とさせた出来事と経済の結びつきを分かりやすくひもとく。これから21世紀を生きる中・高校生にぜひ薦めたい。

 20日から東京・新宿シネマカリテ、4月17日から大阪・テアトル梅田などで全国順次公開。1時間43分。(啓)

★★★☆

 (★5傑作 4見応え十分 3楽しめる 2惜しい 1がっかり ☆は半分)

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