“若き天才”と評されるグザヴィエ・ドラン監督の最新作。監督は少年時代、「タイタニック」に出演していたレオナルド・ディカプリオに夢中で、ファンレターを書いた思い出をヒントに、自身が5年の歳月をかけ脚本を完成させた。
人気俳優のジョン・F・ドノヴァンは29歳の若さでこの世を去った。自殺か事故か、事件か。死の謎を解く鍵を握るのは、ドノヴァンと“秘密の文通”をしていた当時11歳の少年だった…。
これまで自身の母親との関係を作品に反映させてきたドランだが、本作でも2組の母と息子の姿が描かれている。
東京・新宿ピカデリー、大阪ステーションシティシネマなどで全国公開中。2時間13分。(啓)
★★★☆
(★5傑作 4見応え十分 3楽しめる 2惜しい 1がっかり ☆は半分)