イタリア政府は18日、新型コロナウイルスに感染した死者が前日から475人増え2978人に達したと発表した。感染者は4207人増で3万5713人に上った。死者・感染者ともに1日の確認数として最多となった。死者数は中国本土に迫る勢いで増え続けている。記者会見した政府の衛生高等研究所幹部は、死者の大半が高齢で持病があったとして「弱い人々を守らなければならない。対策の効果が表れるまでにあと数日かかる。今、諦めてはいけない」と訴えた。同国では10日から市民の外出を原則禁止し、感染拡大防止を図っている。
地域別で感染者が最も多いのは大都市ミラノがある北部ロンバルディア州で1万7713人。死者も1959人で突出して多い。感染者はエミリアロマーニャ州が4525人、ベネト州が3214人と続き、北部に集中している。ただ、首都ローマのある中部ラツィオ州でも感染者が700人を超えるなど全土に広がりを見せている。一方、感染者のうち回復して陰性に戻った人は前日から1084人増え4025人となった。症状がないか軽いために自宅待機となっている人は1万2090人。これまでに計16万5541件のウイルス検査が実施された。(共同)