米、アフガン支援を10億ドル削減 政争に失望

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 【シンガポール=森浩】アフガニスタンを訪問したポンペオ米国務長官は23日、アフガン政府で政争が続く状況を受け、同国への今年の財政支援を10億ドル(約1100億円)削減したと発表した。ガニ大統領とアブドラ前行政長官の対立が深刻化し、米国とイスラム原理主義勢力タリバンが結んだ和平合意履行の障害となっているため、両者に圧力をかける思惑がある。

 ポンペオ氏は声明で、アブドラ氏が大統領選の結果に反発して独自の政権樹立を宣言し、統一した政府が形成されなかったことについて、「大変失望した」と表明。両者の対立は「米アフガン関係を傷つけ、この国の未来を築くための闘いで命や財産を犠牲にしたアフガン人、米国人らに不名誉を与えた」と不快感を示した。対立が解消されない場合、来年も10億ドルの支援削減を実施する可能性を示唆した。

 アフガン政府は米国などからの支援で財政を維持しており、削減は打撃になるが、両者の歩み寄りが始まるかは不透明だ。ポンペオ氏は23日、アフガンの首都カブールでガニ氏、アブドラ氏とそれぞれ面会したが、仲裁は不調に終わったとみられる。

 また、ポンペオ氏は23日、アフガン訪問後にカタールの首都ドーハを訪れ、タリバンのバラダル指導者らと会談した。

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