グテレス国連事務総長は20カ国・地域(G20)首脳に宛てた23日付の書簡で、新型コロナウイルスの世界的流行を受け、貧困国を支援するため数兆ドル(数百兆円)規模の景気刺激策を検討するよう訴えた。国連が24日明らかにした。G20首脳は26日に緊急テレビ電話会議を実施する。
グテレス氏は「国際通貨基金(IMF)の資金はこの前例のない危機に対処するには不十分だ」と強調。「世界の国内総生産(GDP)の85%を占めるG20には、途上国を支援する重要な役割がある」と指摘し、支援を怠れば「全人類を巻き込む大惨事」を招きかねないと警鐘を鳴らした。(共同)