【ワシントン=塩原永久】24日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、前日比2112・98ドル高と過去最大の上げ幅を記録し、終値で2万0704・91ドルをつけて取引を終えた。新型コロナウイルス感染拡大を受けた米経済対策法案の成立への期待感から買いが広がった。
ダウの上げ幅は13日に記録した史上最大(1985ドル)を上回った。
米政権による巨額の経済対策法案が近く成立する見通しとなったことや、トランプ米大統領が前日、集会の制限をはじめ、経済活動の制約につながる感染症対策の早期緩和に意欲を表明したことで、投資家の先行き懸念が薄らいだ。
ただ、依然として新型コロナ感染拡大の先行きに市場は警戒感を抱いており、株価の上げ下げが激しい神経質な展開が予想される。
ハイテク株主体のナスダック総合指数は557・19ポイント高の7417・86。
銘柄別では、航空機メーカーのボーイングが大幅に上昇。米政府による支援策への期待感が買い支えの材料となった。