コロナ症状に嗅覚と味覚の障害か 米英専門家「検査対象に」





新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 新型コロナウイルスの感染が広がる中、感染者が嗅覚や味覚を失ったとの報告が世界各地で相次いでいる。感染との因果関係は証明されていないが、米英の専門家からは感染予防のためにもウイルス検査の対象に加えるべきだとの声が出ている。

 英国の耳鼻咽喉科学会は声明で、韓国や中国、イタリアで新型コロナウイルス感染者の多くが嗅覚障害を訴え、ドイツでは感染確認者の3分の2以上に症状が出ていると指摘。風邪など他の症状を伴わない例も多く、英国やイラン、米国でも報告が増えているという。

 ロイター通信によると、米プロバスケットボールNBAで感染が確認されたジャズのゴベール選手が22日、療養中に4日間ほど嗅覚を失っていたことを明らかにした。

 米国の耳鼻咽喉科学会も「裏付けには乏しいが、新型ウイルスに関連した症状として嗅覚や味覚障害の報告が急激に増えている」と認め、鼻炎などが原因でない場合は感染の疑いを視野に検査や隔離の対象に加えるよう提言した。

 日本の厚生労働省は感染が疑われる症状として「37・5度以上の熱が4日以上続く」「強いだるさや息苦しさがある」などを示している。(ロンドン 共同)



Source link