米司法省がベネズエラ大統領を異例の起訴 麻薬流入非難





ベネズエラのマドゥロ大統領(ロイター)

 【ワシントン=住井亨介】米司法当局は26日、南米ベネズエラの反米左翼、マドゥロ大統領と政権幹部らを国際的な麻薬取引に関与した罪で起訴したことを明らかにした。トランプ政権はマドゥロ政権の正当性を認めていないが、米当局が外国の現職大統領を起訴するのは異例。米国務省は同日、マドゥロ氏の拘束などにつながる情報提供に報奨金を出すと発表した。

 起訴状によると、マドゥロ氏と政権幹部らは遅くとも1999年ごろから、ベネズエラの麻薬組織「太陽のカルテル」とコロンビアの左翼ゲリラ、コロンビア革命軍(FARC)との間の麻薬取引に関わった。マドゥロ氏は麻薬組織を支援・指揮して、コカインを米国へ大量に流入させたとしている。

 国務省は、マドゥロ氏に関する情報提供に最大1500万ドル(約16億円)、政権幹部らについてはそれぞれ最大1千万ドルの報奨金を出すとした。



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