米、新型コロナ死者千人超 感染8万人、中国に迫る





26日、米ニューヨークのブルックリン病院センターで、新型コロナウイルスの検査に並ぶ人への対応を行う医療従事者(AP)

 米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は26日、米国の新型コロナウイルス感染による死者が1100人を超えたと報じた。感染者は急増しており8万1千人を超えたため、世界で2番目に多かったイタリアを抜き最多の中国に迫りつつある。

 米国で最も感染が拡大している東部ニューヨーク州のクオモ知事は26日の記者会見で、州の死者が1日で100人増え385人に達したと語った。人工呼吸器の不足を受け、1台を患者2人に装着する技術を承認したことも明らかにした。

 米メディアによると、ニューヨーク市の病院が「人工呼吸器シェア」を開始。全ての患者に適用できるわけではないが、2人に装着しても1人当たりの供給酸素量は減らないという。

 州内に数千ある麻酔器を人工呼吸器に利用することも始めており、クオモ氏は「国中から人工呼吸器を買い集めている。もっと必要だ」と強調した。

 クオモ氏によると、26日午前時点の州内の感染者数は約3万7千人で、米国のほぼ半数。州の入院患者は1日で4割増え約5300人となり、うち1290人が集中治療を受けている。(共同)



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