積水ハウスが架空の取引で地面師グループに土地購入代金55億円余りをだまし取られた事件の主犯格とされ、詐欺罪などに問われたカミンスカス操(みさお)被告(60)の公判が31日、東京地裁(守下実裁判長)で開かれ、検察側は懲役14年を求刑した。
公判で検察側は「共犯者の動きを知って便乗し、地主の財務担当役として積水側との交渉に立ち会っていた」と指摘。弁護側は「詐欺とは知らなかった」として無罪を主張している。
起訴状によると、被告は他のメンバーと共謀し、平成29年3~6月、東京都品川区の土地売買で所有者を装い、積水ハウスから約55億5千万円をだまし取ったとしている。