2日午前の東京株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大で企業業績が悪化すると懸念され、日経平均株価(225種)は続落した。一時は下げ幅が300円を超えて節目の1万8000円を割り込み、約1週間ぶりの安値を付けた。
午前終値は前日終値比154円34銭安の1万7911円07銭。東証株価指数(TOPIX)は15・39ポイント安の1335・69。
米国での新型コロナによる死者増加が警戒され、1日の米ダウ工業株30種平均の終値は973ドル下げた。投資家の消極姿勢が2日の東京市場にも及び、朝方から幅広い業種の銘柄が売られた。
最近の円相場が円高ドル安基調で推移しており、上場企業の海外収益が円換算で目減りしかねないと不安視された。
一方、日経平均株価は1日までの3営業日続落で計1300円超下落しており、割安感の強まった銘柄に買い注文を入れる動きもあった。