高齢女性からキャッシュカードをだまし取ったとして、神奈川県警厚木署は2日、詐欺の疑いで住所不定、無職の結城直人容疑者(46)を逮捕したと発表した。容疑を認めている。
逮捕容疑は1日、氏名不詳者らと共謀のうえ、同県厚木市内に住む70代の無職女性宅に、市役所や金融機関の職員などを装って「介護保険料の還付金がある」「近くを回っている者にキャッシュカードを渡してほしい」などと嘘の電話をかけ、同日、金融機関の職員になりすました結城容疑者が女性宅を訪れ、キャッシュカード1枚をだまし取ったとしている。
同署によると、同市内では同日朝から似たような不審な電話があったとの通報が相次いだため、同署などが小田急線本厚木駅前で警戒態勢を敷いていた。午前9時45分ごろ、3月に発生した特殊詐欺事件で防犯カメラに記録された人物によく似た結城容疑者を捜査員が発見。追跡し、犯行を特定した。取り調べに対し、十数件の余罪があると供述しているという。