「殺人の追憶」「チェイサー」などの作品と同様、韓国全土を震撼(しんかん)させた実際の連続殺人事件を基にしたサスペンス。暗数とは、犯罪統計で、警察などが認知している犯罪件数と実際に起こっている件数との差を指す。本作では、殺人犯が実際に何人殺したのかが鍵となっている。
「俺が殺したのは全部で7人」。恋人を殺害して逮捕された殺人犯が、他の殺人の自白を始める。証言通りに白骨化した死体が発見されるが、殺人犯は突如、「死体を運んだだけ」と証言を覆す。殺人犯と事件を追う刑事の心理戦を見事に描き出した。
3日から東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋などで全国公開。1時間50分。(啓)
★★★☆
(★5傑作 4見応え十分 3楽しめる 2惜しい 1がっかり ☆は半分)