感染拡大の米原子力空母艦長を解任 SOS書簡が外部流出





解任された原子力空母セオドア・ルーズベルトのクロージア艦長(ロイター)
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 【ワシントン=黒瀬悦成】モドリー米海軍長官代行は2日、国防総省で記者会見し、艦内で新型コロナウイルスの感染者が多数見つかった原子力空母セオドア・ルーズベルトのクロージア艦長を解任したと発表した。

 モドリー氏によると、クロージア氏は艦内での感染拡大に関し「迅速な対応」を求める書簡を海軍上層部に送ったが、部外者に書簡が流出するのを看過した。モドリー氏は「無用の警鐘を鳴らすことになった」と批判し、クロージア氏の「極めてお粗末な判断」が解任につながったと説明した。

 書簡の内容は米紙サンフランシスコ・クロニクルが最初に報じた。クロージア氏自身が書簡を同紙に渡したかどうかについては明らかにしなかった。

 艦内で感染した乗組員は2日現在、計114人に増えた。海軍では引き続き乗組員全員を対象に感染の有無を検査し、約4千人規模の乗組員のうち約2700人を同艦が停泊中の米領グアムにある陸上施設で隔離する措置をとる。



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