84歳女性殺害、再審認めず 受刑者の請求棄却、東京地裁

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 平成14年に東京都文京区のアパートで無職、井守きみさん=当時(84)=を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われ、無期懲役が確定した伊原康介受刑者(40)の再審請求を東京地裁(小森田恵樹裁判長)が棄却したことが6日、弁護側への取材で分かった。弁護側は不服として同日、即時抗告した。決定は3月31日付。

 弁護側は「被害者の口に押し込まれたタオルから伊原受刑者のDNAは検出されず、真犯人と思われる他のDNAが見つかった」と主張。弁護側によると、決定は、検出されたDNAが真犯人のものとはいえないとして退けた。

 伊原受刑者は捜査段階で自白したが公判では一貫して無罪を訴えた。16年に東京地裁で無期懲役の判決を受け、17年に最高裁で確定。千葉刑務所に服役中で、日弁連が再審請求を支援していた。

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