在日米軍司令部(東京・横田基地)は6日、東京都内で新型コロナウイルスの感染が「着実に拡大している」として、関東地方を中心に所在する米軍基地や施設を対象に「公衆衛生上の非常事態」を同日付で宣言したと発表した。
宣言は、在日米軍基地で勤務する軍人や軍属らの健康を守るための措置をとる権限を司令官に与えるためのもので、効力は5月5日まで継続する。
横田基地をはじめ都内に所在する基地・施設のほか、神奈川県の横須賀基地、厚木基地、キャンプ座間、静岡県のキャンプ富士などが対象となる。
在日米軍のシュナイダー司令官は、要員の健康と安全を守ることを「最優先」にすると強調した上で、「現在の状況がいかに困難であるかを理解し、ウイルス感染の拡大を防ぐため最善を尽くすことがわれわれの責任だ」と述べた。