タリバン、捕虜解放の交渉打ち切り 和平に不透明感

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 【シンガポール=森浩】イスラム原理主義勢力タリバンは7日、アフガニスタン政府との捕虜解放についての協議を打ち切ったと発表した。報道担当者がツイッターで明らかにした。捕虜解放は米国とタリバンの和平合意の第1段階となるもので、和平の先行きは不透明感が増している。

 2月29日の米国とタリバンの和平合意では政府側がタリバンの捕虜5000人を、タリバンが政府側の捕虜1000人を解放し、その後に停戦に関する協議を開くとしていた。しかし、政府がガニ大統領とアブドラ前行政長官の対立で分裂していることなどから、解放は実現していない。

 捕虜の扱いをめぐり、3月末から首都カブールで双方による協議が行われていたが、調整は不調に終わったもようだ。タリバンが上級司令官の解放を要求しており、政府側が反発しているとの情報もある。

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