【長野放送・アナウンサーコラム】 「いまアナウンサーとして思うこと」 松山航大






 全国的に新型コロナウイルスの感染が広がっている中、学校の休校やイベントの中止などが相次いでいます。感染拡大を防ぐためには仕方がないと分かっていながら、しばしば切ない気持ちにさせられます。

 現在、「ふるさとライブ」のMCを担当しています。番組を進めるに当たり、ここ1カ月ほどは、お伝えする情報の「取捨選択」を迫られる場面が多くなってきました。

 寒暖を繰り返しながら季節は本格的な春へ。県内各地からも桜の便りが届く時期です。美しく咲く信州の桜を皆さんにもみてほしい。ただ一方で、桜の情報をお伝えすると、「花見を推奨しているのでは」と受け取られる可能性があるかもしれません。

 情報をいかに伝えるか。そもそも伝えることを避けるべきなのか。「取捨選択」を迫られます。

 試行錯誤の毎日です。少しでも早く、感染拡大が終息に向かうことを祈りながら、地元のアナウンサーとして、長野県に元気と活力を届けたい。その一心です。



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