米労働省が9日発表した4日までの週の新たな失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比26万1千件減の660万6千件となった。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全米各地に外出や店舗営業の制限が広がっていることが引き続き響いた。リーマン・ショック後の2009年3月に記録した66万5千件の約10倍の水準で、記録的な雇用情勢悪化が続いている。
申請件数はこの3週間で1600万件を超えた。感染増加に鈍化の兆しも見えるが、経済活動の再開までには時間がかかるとみられる。
労働省はまた、前週3月28日までの失業保険申請件数を、664万8千件から686万7千件に上方修正した。(共同)