ＮＹ州死者７千人超す　増加数最多、入院は頭打ち

　米ニューヨーク州のクオモ知事は９日の記者会見で、同州の新型コロナウイルス感染による死者が７０６７人に達したと明らかにした。前日比で７９９人増え、１日の増加数としては過去最多。ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、米国全体では、死者が１万４千人を超え、感染者は４３万人を上回った。

　クオモ氏は、新たな入院者や集中治療者の増加数は頭打ち傾向にあると指摘。外出規制措置などの効果が出ているとし、今後も緩めるべきでないと強調した。

　ニューヨーク州内の感染者は前日から１万人余り増えて１５万９９３７人。州によると、２００１年の中枢同時テロによる州内の死者は２７５３人だったが、感染による死者は倍以上となった。

　デブラシオ・ニューヨーク市長は９日の記者会見で「４月は厳しく長い月になる」と指摘。厳しい外出制限などを続ければ「５～６月には何らかの変化があるかもしれない」と事態改善に期待を示した。８日の時点で同市の死者は４２００人を超えた。（共同）