仏空母の50人感染確認 重症者なし

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地中海に展開するフランスの原子力空母シャルル・ドゴール=2019年3月(ロイター=共同)

地中海に展開するフランスの原子力空母シャルル・ドゴール=2019年3月(ロイター=共同)

 フランス国防省は10日、大西洋に展開していた原子力空母シャルル・ドゴールで、乗組員50人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。重症者はいないが、念のため3人を軍機で搬送し、同国内の病院に収容した。

 全乗組員約1760人のうち約40人に感染が疑われる症状があり、隔離措置を取っていた。国防省は8日に検査チームを派遣して66人を検査。空母では現在、全員マスクを着用し、南東部トゥーロンへの帰港を急いでいる。

 ルモンド紙によると、シャルル・ドゴールは3月中旬に西部ブレストに寄港した。フランス国内では感染が広がりつつあったため、市民の乗船イベントは中止されたが、乗組員の下船は制限しなかった。その後、船内で感染が疑われる症状が見られたとされる。

 インド太平洋地域を航行していた米軍の空母でも乗組員の新型コロナ感染が確認されている。(共同)

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