【新型コロナ】世界の死者10万人超え



新型コロナウイルス感染による死者数が最も多い国はイタリアで、約1万9千人を記録した=4月10日、ナポリのサンタ・マリア・デッラ・サニタ教会(ロイター)

 【ニューヨーク=上塚真由】米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルスの世界の死者は10日(日本時間11日)、10万人を超えた。死者は2日に5万人を上回っており、わずか8日間で倍増した。米国などでは厳しい行動制限で感染者の増加ペースを抑えられているが、依然、収束の時期は見通せていない。

 最も死者数が多い国はイタリアで、約1万9千人。続いて米国が約1万8千人、スペインが約1万6千人となり、フランスも約1万3千人と深刻な状況だ。

 また、世界の感染者数は約168万人。このうち、最多の米国が約49万人と3割近くを占めている。

 米国で最も被害が大きい東部ニューヨーク州の感染者は10日、累計で17万人を超えた。クオモ知事は記者会見で、死者は前日から777人増えて7844人となったと発表。一方、3日間の平均入院患者数が「劇的に減少」していると指摘し、「用心しつつも、楽観視している」と述べた。

 また、トランプ米大統領は10日の記者会見で、米国人が予想以上に厳しい行動制限に従っているとの見方を示し、米国での死者数は「最低10万人以上とした(政府の)予測を大幅に下回るだろう」と指摘した。



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