生涯をかけて映画作りに心血を注いだ大林宣彦監督の訃報に接し、出演者らから11日、「思いをつないでいく」など悼む声が相次いだ。
親交のあった山田洋次監督は「大切な、大切な友人を失ってしまった。唯一無二のユニークな監督であり、戦争を激しく憎み平和を愛してやまない優しいアーチストだった」と惜しんだ。
「今の気持ちを率直に言うと大変残念です。それに尽きます」とコメントしたのは、「転校生」など尾道3部作に出演した俳優の尾美としのりさん。
新・尾道3部作の「ふたり」や新作「海辺の映画館 キネマの玉手箱」に出演した中江有里さんは「大きかった体が小さくなり、歩くのも大変そうだったけど撮影には全く妥協がなかった」と振り返り、「『人生にリハーサルはない。いつも本番。映画も同じだ』と教わった。(訃報を)まだ受け止められません」と話した。