2025年11月6日、秋篠宮家の次女・佳子さまが「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」にご出席されました。この芸術祭は世界15か国以上から聴覚に障害を持つアーティストが参加する国際的なイベントです。佳子さまは、会場でねずみのキャラクターと手話で交流できるシステムを体験されるなど、積極的に交流されました。また、聴覚障害のある方々による迫力ある和太鼓の演奏を鑑賞され、そのご公務における洗練されたファッションと、そこに込められた日本の伝統への想いが大きな注目を集めています。特に、愛用のブラウンジャケットと「金継ぎ」のイヤリングは、多くの人々の関心を集めました。
「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」でネズミのキャラクターと手話で交流される秋篠宮家の次女・佳子さま
公務で輝く「ヘビロテ」ブラウンジャケットの着回し術
この日の佳子さまは、鮮やかなピーコックブルーのワンピースに、ノーカラーのブラウンジャケットを合わせて会場にお越しになりました。このブラウンジャケットは、公務のたびに何度も着用されている「ヘビロテ」アイテムとして知られています。例えば、2025年9月に鳥取県を訪問された際にはピンクのワンピースと、同年10月の「瀬戸内国際芸術祭2025」視察時には赤いワンピースと組み合わせていらっしゃいました。ピンクや赤といった暖色系の色味はブラウンとの相性が抜群で、ブラウンが持つ落ち着いた印象が、鮮やかさや甘さを上品に引き締める効果を発揮します。
今回のピーコックブルーは寒色系でありながら、ブラウンとは補色に近い関係にあり、互いの色味を際立たせる美しいコントラストを生み出していました。大地を思わせるブラウンと、海や空を連想させるブルーは、ともにアースカラーであり、組み合わせることで自然な統一感が生まれ、洗練されたスタイルを構築します。佳子さまがこのブラウンジャケットを多用されるのは、その卓越した着回し力と、どんなカラーにも調和する普遍的な魅力があるからでしょう。
日本の伝統美「金継ぎイヤリング」に込められたメッセージ
佳子さまのファッションにおいて、アクセサリーの選択も常に注目の的です。今回特に注目されたのは、陶器を修復する日本の伝統技術「金継ぎ」を施したと思われるイヤリングでした。金継ぎとは、欠けたり割れたりした陶磁器を漆と金粉で美しく繋ぎ合わせる技法で、単なる修復に留まらず、新たな美として昇華させるものです。通常、ワンピースと同色のイヤリングを選ばれることが多い佳子さまですが、今回はグリーンや白の陶器が使われた金継ぎイヤリングをお召しになっていました。
和の趣が感じられる上品なデザインのイヤリングは、華やかでフェミニンなピーコックブルーのワンピースに絶妙にマッチし、SNS上でも「ワンピースも素敵」「佳子さまは耳の先までお美しい!」と賞賛の声が上がりました。世界各国から聴覚障害者が参加する国際芸術祭という舞台で、海外からも評価の高い金継ぎのイヤリングを選ばれたことは、日本工芸会の総裁をお務めになる佳子さまが、「日本の伝統技術を世界に広めたい」という強いお気持ちをお持ちだからかもしれません。ファッションを通して日本の文化の奥深さを伝える佳子さまの心遣いは、多くの人々に感銘を与えています。
参考文献
- NEWSポストセブン (2025年11月8日). 佳子さまの「金継ぎイヤリング」と“ヘビロテ”ジャケットに注目集まる. https://news.yahoo.co.jp/articles/4eeb74553e00e81f78aed9bf4071d7ba666c799d





