フランス南部カンヌで毎年開かれるカンヌ国際映画祭の事務局は14日、フランス政府が定めた新型コロナウイルス対策により、3月に発表した6月末への延期案は不可能となったと発表した。「従来の形式で今年開催するのは困難とみられる」として、どのような形で行えるか検討を急ぐと表明した。
フランスのマクロン大統領は、厳しい外出制限の延長を発表した13日のテレビ演説で「大規模フェスティバルは7月半ばまで開催を認められない」と述べた。
事務局は国内外の関係者と相談した結果、何らかの形で今年の映画祭の作品に光を当てられるよう、あらゆる可能性を探るべきだとの意見で一致したという。
今年の当初予定は5月12~23日だった。事務局は3月、ウイルス感染拡大でこの日程では開催できないとし、6月末から7月初めに延期する案が有力だと発表していた。(パリ 共同)