米陸軍工兵隊のセモナイト司令官は17日、国防総省で記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う病床不足に備え、首都ワシントンの大型会議施設を臨時の医療拠点に改修すると明らかにした。5月末の完成を目指す。
改修するのはホワイトハウスから北東約1キロの会議施設で、最大1500床のベッドを設置して新型コロナ感染者を受け入れる予定。米軍は東部ニューヨーク州など各地で会議施設や学生寮の改修を進めているが、首都での大規模施設改修は初めてとなる。
ワシントンのバウザー市長は地元テレビに「最悪の事態に備えるが、使わずに済ませることが目標だ」と語った。
ワシントンや隣接する東部メリーランド、南部バージニアの両州では感染拡大を受けて3月末から外出禁止令が出されており、ワシントン・ポスト紙によると今月17日時点で感染者は計約2万1千人、死者は計約820人に上っている。(共同)