神奈川県湯河原町の住宅の焼け跡から平成27年4月21日、住人の無職、平井美江さん=当時(66)=が額に包丁が刺さった状態の遺体で見つかった殺人放火事件から5年がたち、同県警は新たに広報用チラシ1000枚を作成し、引き続き捜査に当たっている。
チラシには、火災があった時間帯に現場方向からJR湯河原駅に現れた人物の防犯カメラ画像のほか、この人物の動画が公開されている県警のホームページにアクセスできるQRコードも印刷。県警はこれまでに捜査員延べ約2万4000人を投入し、現場周辺の延べ約8300世帯に聞き込みを行うなどしてきたが、有力な情報は得られていない。
21日には同駅前でチラシの配布が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で中止された。流行が収束すれば、5月21日に実施する方向で調整中という。情報提供は小田原署捜査本部(0465・32・0110)。