宇宙ベンチャーのALE(エール、東京都港区)は20日、今年予定していた世界初の人工流れ星の放出を令和5年初めに延期すると発表した。昨年12月に打ち上げた衛星2号機から、流れ星のもととなる粒を放出する予定だったが、衛星内部にある粒の格納庫から放出機構に粒が送れない不具合が起きたため。
宇宙空間での真空状態が設計上の想定を超えていたことが原因。2号機の衛星の姿勢制御や地上との通信などに問題はなく、開発中の衛星3号機ではこうした知見を踏まえ、人工流れ星の実現を目指す。
同社の岡島礼奈社長は「期待に添えられず残念。宇宙への挑戦の厳しさを改めて感じた。次回は必ず成功させる」と語った。