気象庁は23日、宮崎、鹿児島両県にまたがる霧島連山・新燃岳で火山性地震が増え、火口周辺に影響を及ぼす噴火が起きる恐れが高まっていると注意を呼び掛けた。ただ地殻変動に特段の変化はなく、大規模噴火の可能性は低いとみている。噴火警戒レベルは2(火口周辺規制)を維持する。
気象庁によると、火山性地震は19日が1回、20日に31回、21日に301回、22日に188回起きた。23日も午後3時までに90回観測された(回数はいずれも速報値)。
噴火した場合、弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から2キロまで、火砕流は1キロまで達する可能性がある。