硫黄島から生還の100歳男性、コロナで死亡 双子、兄弟はスペイン風邪


 1919年に生まれて間もなくスペイン風邪のパンデミック(世界的大流行)で双子の兄弟を失った米東部ニューヨーク州ロングアイランドの男性(100)が17日、新型コロナウイルス感染症で死去したことが22日分かった。米メディアが伝えた。

 孫(39)は「祖父は『歴史は繰り返す』が口癖で、パンデミック再発の可能性も認識していた」と語った。

 男性はフィリップ・カーンさん。1919年12月に生まれて数週間後、双子の兄弟サミュエルさんがスペイン風邪で死去した。太平洋戦争では戦闘機の副操縦士として硫黄島(東京都小笠原村)の戦いに加わった。

 戦後は電気技師としてニューヨーク・マンハッタンの世界貿易センタービル(2001年の米中枢同時テロで崩壊)建設に携わった。高齢者施設に入っていたが、今月に入り感染が確認された。(共同)



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