ノートルダム大聖堂の工事再開へ 仏、感染防止策を整備





 大規模な火災で炎上し、崩れ落ちるノートルダム大聖堂の尖塔=2019年4月、パリ(AP=共同)

 昨年4月に大火災に見舞われたパリ・ノートルダム大聖堂の修復を指揮するフランス政府は23日、新型コロナウイルスの大流行で3月半ばに停止した現場の工事を27日から徐々に再開すると発表した。地元メディアが伝えた。

 作業再開は5月にかけて段階的に実施。感染防止の設備を整えた上で、火災前に尖塔の改修作業用に設置されたまま大聖堂の上に残る足場の撤去など、建物の保全作業を再び始める。

 新型コロナの大流行前から、修復の開始は来年になると見込まれており、変更はない。

 当局の責任者ジャンルイ・ジョルジュラン元軍統合参謀総長は声明で「(現場などで作業員が)密集した状態にならないよう保証する」と強調した。作業員にはマスクを配るという。

 マクロン大統領は15日、火災から5年以内に修復を完了するとの目標を再確認。ウイルス対策で政府が3月17日から適用した厳しい外出制限の解除は5月11日の予定だが、ジョルジュラン氏は、感染防止策を整え、それ以前にも作業を再開する考えを示していた。(共同)



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