カプセルホテルが破産 「ファーストキャビン」業績悪化


 首都圏や京都などでカプセルホテルを展開するファーストキャビン(東京都千代田区)と同社の子会社4社は24日、東京地裁に破産手続き開始を申し立てたと発表した。新型コロナウイルス感染拡大を受けて休業していたホテルの営業再開の見通しが立たず資金繰りが逼迫(ひっぱく)した。宿泊業界では、感染拡大前に好調だった外国人観光客などの需要を取り込もうと宿泊施設が増加。競争環境が激化したことで、同社の業績が事業計画を大きく下回るなど財務状況が悪化していたという。

 ファーストキャビンによると、負債総額は約37億円。正社員100人、アルバイト従業員300人の計400人には同日付で解雇通知を送った。このほか、首都圏と京都にある直営施設5店舗で営業を終了した。同社は今月16日、JR西日本と合弁で設立したJR西日本ファーストキャビンの解散を発表しており、この合弁会社が運営する複数のホテルの営業も終了していた。

 帝国データバンクによると、新型コロナの悪影響により倒産した全国の企業は24日時点で、法的整理59件、事業停止34件の計93件に上る。



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