【シンガポール=森浩】ニュージーランドは27日深夜、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて実施していた都市封鎖(ロックダウン)を一部解除した。28日には製造業など一部の経済活動や学校が再開した。
ニュージーランド政府は感染者増加を受けて3月25日、国家非常事態を宣言し、警戒レベルを最も高い「4」に設定。生活必需品の買い物などを除き外出を制限し、ロイター通信は「世界で最も厳しいロックダウンの1つ」と報じた。
政府は27日の感染者が1人だったことなどから、感染拡大をある程度抑えられたと判断し、警戒レベルを「3」に引き下げた。アーダン首相は「新型コロナを現在のところ排除できている」と話しつつも、警戒の継続を呼びかけている。
人口約480万人のニュージーランドでは、28日までに1472人の感染が確認され、19人が死亡した。