【ロンドンの甃】外出制限は苦痛

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28日、ほぼ無人のロンドン・ミレニアム橋を渡る女性(AP)

28日、ほぼ無人のロンドン・ミレニアム橋を渡る女性(AP)

 先の日曜日の昼ごろ、買い物のために外に出てみると、自宅マンション周辺の路上で人だかりができていた。サイクリングを楽しむ家族連れ、お菓子を片手に大声ではしゃぐ子供たち…。新型コロナウイルス問題で外出制限が発動されているとは思えない「普通の休日」の風景であった。

 4月に入り、休日を外で過ごすロンドン市民の姿が増えた。英国の外出制限では3人以上が公共の場で集まる行為が違反とされるが、堂々とやってのける人々もよく見る。英中部ダービーシャーでは、25人余りの市民がカラオケパーティーを開き、地元警察が解散させたという。

 英北部スコットランド行政府の医療責任者が外出制限を破り、辞任に追い込まれたニュースもあった。一部の「我慢しない英国人」を目にするのにも慣れてきたが、新型コロナ感染者の死亡というニュースが連日報じられているだけに、やはり違和感が勝る。

 自宅待機を嫌がる英国人が多いのは「孤独を感じやすい国民性にある」と分析する学者がいる。見知らぬ人ともパブに集いビールを楽しむ習慣を持つ英国人にとって、外出制限は苦痛でしかないとか。ロンドンには外出制限で鬱病になったと訴える独身の知り合いもいる。孤独の解消は新型コロナの問題と同様に深刻だ。(板東和正)

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