日本生命保険と第一生命保険は28日、パソコンやスマートフォンを使ったオンライン診療について、病院での診察と同様に通院給付金を支払う方針を明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、遠隔診療の広がりが見込まれることから特例的に認める。
生命保険や医療保険に通院特約を付けている契約者に適用する。日本生命は約22万人に対し、退院後のオンライン診療を通院と見なすことにした。第一生命は約11万人で、入院する前後が対象だ。
電話診療も同じ扱いとし、いずれも給付金の請求には医師の証明書が必要になる。両社とも現在は通院特約を販売していない。
新型コロナの院内感染を恐れ、通院をためらう人が多い。厚生労働省は院内感染を防ぐため、一定の条件を満たした場合に初診からオンライン診療を容認している。