首相発言全文「５月７日から日常に戻るのは困難」

　安倍晋三首相は３０日夜、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて発令している緊急事態宣言について「５月７日からかつての日常に戻ることは困難と考える。ある程度の持久戦は覚悟しなければならない」と述べ、期間を延長する方針を示した。首相の発言全文は次の通り。

　「先ほど、事業規模１１７兆円、過去最大の（令和２年度）補正予算が成立をいたしました。早期成立にご協力いただいた全ての与野党の議員の皆さまに本当に感謝申し上げたいと思います。早速、明日から中小企業小規模事業者さまに、最大２００万円の現金をお届けする持続化給付金の受付がスタートいたします。最速で、最も早い方で、５月８日からスピード感を持って、そして、使い道に制限のない、この現金をお届けいたします。

　また、実質無利子無担保、元本返済最大５年間据え置きの融資をお近くの地方銀行や信金審査で受けられるようになります。また、税金や社会保険料の納付が猶予されます。本当に今、この厳しい状況の中で、歯を食いしばって頑張っておられる皆さまへ、こうした支援を１日も早くお届けし、事業や雇用を必ずや守り抜いていきたいと考えています。

　緊急事態宣言を発出してから、約３週間が経過をいたしました。この間、国民の皆さまには外出を控えていただいたり、あるいは自宅での勤務を継続していただいたり、さまざまななご協力をいただいています。また、学校の休業により、子供たちは友達と一緒に勉強したり、遊んだり、ともに過ごす大切な時間を失い、また、お父さん、お母さんにも本当にご負担をおかけしております。このように本当にさまざまなご協力をいただいておりますことに、心からお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。

　明日から５連休が始まります。普通であれば、みんなが楽しみにしているゴールデンウイークではありますが、今、緩んでしまっては、これまでの努力が無駄になってしまいます。自分自身を守るため、愛する人を守るためにどうか外出を控えていただきたいと思います。

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