米商務省が5日発表した3月のモノとサービスを合わせた国際収支ベース(季節調整済み)の輸出は前月比9・6%減の1877億4500万ドル(約20兆円)だった。新型コロナウイルスの感染拡大による影響で貿易が停滞し、過去最大の下落率となった。輸入も6・2%減の2321億6千万ドルで、下落率はリーマン・ショック後の2009年1月以来の大きさ。
またモノの通関ベース(季節調整前)の貿易収支によると、中国に対する貿易赤字は26・0%減の118億3400万ドル。赤字は04年3月以来の低水準だった。対日赤字額は21・8%増の55億6600万ドルで、中国、メキシコ、ドイツ、アイルランドに次ぐ5位。
中国との貿易は輸入が大きく落ち込んだ一方で輸出は増加した。新型コロナにより中国の生産活動が停滞したことが影響したとみられる。
モノとサービスの貿易赤字は、11・6%増の444億1500万ドルだった。(共同)