新型コロナウイルスの感染拡大が収まりつつある韓国で6日、厳格な感染防止策が緩和され、日常生活を送りながら感染対策を取る「生活防疫」への移行が始まった。博物館など公共施設の利用が再開され、会食や会合、行事も指針の順守を条件に認められる。
新たな感染確認者が激減したことに加え「これ以上、日常生活と経済活動を止めたまま社会を維持することはできない」(政府高官)との判断もある。感染が再拡大すれば、防疫態勢を改めて強化することも検討する。
韓国メディアによると、ソウルの国立中央博物館など全国20以上の国立文化施設が連休明けの6日から再開。ただ当面は事前予約制にして入館者数を制限し、手の消毒やマスク着用、入館者同士の距離を取るなどの措置を講じる。
延期されてきた小中高校の新学期の登校も、13日の高校3年生を皮切りに、6月1日までに全学年で再開される。現在は自宅でのオンライン授業が実施されている。(共同)