国内主要観光地で大型連休中の人出が、昨年と比べて最大9割超減少していたとみられることが7日、IT企業による位置情報の解析調査で分かった。新型コロナウイルスの感染対策による外出自粛の効果が広範囲に現れた。観光地への遠出が抑制された半面、ホームセンターの店舗で人出が増えたり、公園が混雑したりするケースもあった。
IT企業のクロスロケーションズ(東京)が匿名化された携帯電話の位置情報から、特定エリアに滞在した人の数を推計した。今年4月30日~5月6日の1日当たりの平均の人出を昨年の大型連休(4月27日~5月6日)と比較した。
特に人出の減り方が大きかったのは、広島県の厳島の95・1%減で、長野県のJR軽井沢駅の93・3%減が続いた。都市部でも、東京都の新宿歌舞伎町が80・5%減となるなど買い物や外出を控える動きが広がった。